アヤックスの思い出

先週、また名古屋が勝ったので、またサッカーマガジンを買う。
名古屋特集をしてくれないかとひそかに願っているのだが、今の旬は明らかに浦和なのでそれはないだろう。

ま、それはそれとして。

ちょうど真中付近のページにある、思い出のチーム、みたいなコーナーで、今週はアヤックスが紹介されていた。懐かしい…。

当時、まだ日本で見られる海外のリーグ戦はWOWOWセリエA中継以外はほとんどなかったのだけど、実家のケーブルテレビにSports-iがあって、そこでやっていた95-96シーズンのオランダリーグ、アヤックス-ウィレムⅡの試合は、これまでの常識を覆すような衝撃だった。試合中のほとんどを相手陣内ですすめ、ボールをほとんど相手に渡さない。パスは正確無比。華麗にパスをまわしてゴールを陥れる。ありえないようなワンサイドゲーム。でも飽きない。素人の自分にも分かるほど、明らかにこれまで見た試合とは格が違う。

あのシーズンの基本形は、

という、今考えても、やっぱりすごいメンバー。控えにはカヌーもいた。

いや、ホントにすごかった。アムステルダムのアレナができる直前で、まだ小さなスタジアムで試合をやっていたけど、内容はとんでもなかった。完全にシビれた。

このシーズンのアヤックスは、チャンピオンズリーグでも決勝まで進み、日テレが生中継をしてくれたので、もちろん徹夜で見ていたのだけど、延長でも決着がつかずにPK戦突入、というところで中継が終わってしまった。あのやるせなさといったら…。ああ、なんだか腹が立ってきた。おまけに、アヤックスは負けたし。しかも、徹夜明けの日が実験の授業だったし。

結局、このシーズンを最後に、ダービッツクライファートミランに、フィニディもベティスへ行ってしまい、アヤックスの崩壊が始まるのだけど、96-97シーズンのチャンピオンズリーグの決勝トーナメント準々決勝、アトレティコマドリー対アヤックスは、PKあり、ロングシュートあり、延長あり、というサッカーの劇的な要素をふんだんに盛り込んだような熱戦だった。が、あえなく準決勝でジダンのユーべに大敗。すでにヨーロッパを制するだけの力はなくなっていたんでしょうなぁ。そして結局、わずか数年で上のメンバーは全員アヤックスからいなくなってしまって…。ブリントは引退だったけど。

リトマネンが、バルセロナリバプールで活躍できなかったのは、残念だったなぁ。すっごく好きだったのに。自分の中ではジダンよりも上だと勝手に思ってたんだけどなぁ。

こうやって、昔の思い出に浸れるってのは、長く見つづける特権だよね。長くっつっても、まだ10年たらずだけど。