人はなぜ学歴にこだわるのか

ASIN:4334783503

小田嶋隆は、その昔中学生くらいのときに「我が心はICにあらず(ASIN:4334709982)」を読んで以来何かと気になっていて、ちょっと前からはBlogを楽しみにしている。モノ書きの人のBlogってことは、タダで読める本と一緒だと、ふと気付いたけど。

で、この本は人が学歴にこだわる理由が書いてあるというよりも、学歴に関して悶々としている作者の叫びが書いてあるといったほうが正しいように思う。作者自身は早稲田大学の出身で、学歴社会においては優遇されるような立場にいるのだけど、その早稲田に入った経緯などから、今でもずっと学歴について考えてしまうという立場。

森喜朗裏口入学同然で早稲田に入ったこと、広末涼子がなんとなく早稲田に入って授業にほとんど出ずに退学したこと、などについての手厳しい意見は面白い。確かに、総理大臣が自分の著書で「コネ入学しました」って言ってるのは問題だ。もっとも、私学である以上コネ入学もありと言えばそれまでなんだけど。なべやかんも、総理大臣になればいいのに。

学閥の話なんて、恐ろしいよな。さいわい、自分の会社は出身大学に無頓着なんで助かったけど。