民族という名の宗教

tetsugo2004-05-27


ASIN:4004302048

ユーゴ紛争」を読んでいた途中に、ふと民族と国家について知りたくなって買った本。2人の登場人物の対話形式で内容が進む。出版が1992年という本だけあって、社会主義諸国の崩壊に対する考察がたびたび見られるあたりに時代を感じさせる。

民族は人為的で、宗教ともいうべきものである、ということを、ユダヤ人や、ユーゴスラビアなどを引き合いに出しながら展開していく。対話形式ということもあって、するすると読み進められた。内容も面白く、おすすめの一冊。