ローマ人の物語 (8) ― ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) 新潮文庫

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これを読んだのは二ヶ月くらい前なので、かなり内容を忘れているのだけど、読んだ本の記録という意味で書いておく。

前の巻まで進んでいた話をひとまず中断して、カエサルの誕生からガリア戦記の前までを語ったのがこの巻の内容。以後、頻繁に出てくる「人は見たいと欲する現実しか見ていない」というフレーズも登場する。

ここで語られるカエサルは、いまだ、単なる女好きの借金王に過ぎない。しかし、元老院議員となってから、カティリーナの弾劾裁判の際、大多数が元老院最終勧告による死刑を求めるのに対して反対したことや、最高神祇官の当選は、「やるときゃやる」的な姿勢が出ていて面白い。