国家の品格
ウィーンへ行く途中に、バカの壁と一緒に成田で買いました。何でも、ものすごいベストセラーだそうで。
内容を一言で言えば、「論理だけでなく情緒も必要」という感じになるのでしょうか。同じ事象について論理的に考えを進めていったとしても、人によって結論が違う。なぜなら、論理の出発点が違うからである。出発点を選ぶのは情緒であり、情緒に欠ける人間は結論も間違えてしまう、と述べています。（P.50）
この本が紹介されるとき、やたらと「英語なんて教えるな。日本語だけでいい」というくだりが引用されますが、英語そのものを否定しているのではなく、物事の順序として、まずは日本的な情緒を身につけなさい、という意味だと僕は解釈しています。日本の昔ながらの価値観を賞賛するあまりに、ちょっと独善的だと誤解されかねないあたりが気になる本ではありました。
