バカの壁

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これも成田で買った本。出たばかりのころ、五反田の本屋で探すも見つからず、まあいいかと思っていてずっと読んでませんでした。

タイトルになっている「壁」については、男女の学生に出産のビデオを見せたときに、男子学生からは「知っていることばかり」という感想が多く、女子学生からは「新しい発見があった」という感想が多かった、という結果を受けて、こう説明しています。

これは一体どういうことなのでしょうか。同じ大学の同じ学部ですから、少なくとも偏差値的な知的レベルに男女差は無い。だとしたら、どこからこの違いが生じるのか。
その答えは、与えられた情報に対する姿勢の問題だ、ということです。要するに、男と言うものは、「出産」ということについて実感を持ちたくない。だから同じビデオを見ても、女子のような発見が出来なかった、むしろ積極的に発見をしようとしなかったということです。
つまり、自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。ここに壁が存在しています。これも一種の「バカの壁」です。
P.14

帯には、「話せば分かるなんて大うそ!」と書いてあったのは、相手がそれを遮断してしまうから、ということなんですね。無知の知にも似ていますが、完全には分からないのだから常に謙虚さを失わずにいたいものですな。