発想する会社

tetsugo2003-11-30


インダストリアルデザインで世界的に有名なIDEO社が、自社のデザイン開発プロセスについて語った本。様々な場所で推薦されているだけに、確かに示唆に富む良い内容でした。でも、ちょっと冗長で重複する部分もあり、半分ぐらいに圧縮できるんじゃなかなぁとも思います。後半は、ちょっと読んでるほうもだれてきました。

印象に残ったものを箇条書きすると

  • 1.被験者に「聞く」のではなく、「観察」しなさい
  • 2.名詞ではなく動詞で考えることで、「経験」を提供する
  • 3.機能をつめこみすぎない
  • 4.アイディア数を重視するブレスト

というあたりでしょう。

1は、「誰のためのデザイン」でも語られている内容です。要は、人間は自分の行動をすべて言葉で語れるわけではない、ということです。2は、世間でもよく聞くフレーズ。3は、Palmに代表されるような割り切りの大切さ。4は、発想法に関する本ではよく聞く話。

インタラクションデザインに関するような本を読んで思うのは、やはり、重複する内容が多い、ということです。「黄金律」とまではいかないでしょうが、共通する何かというのはあるのでしょう。