わくわく授業 八崎和美先生の学級作り

http://www.nhk.or.jp/wakuwaku/jugyo/050522.html

金沢大学教育学部附属小学校の八崎和美先生は、新しいクラスを担当する4月に学級作りの第一歩として「伝え合う力」を身につけさせていく。「話し方」「聞き方」の基本を、授業中や休み時間など、1ヶ月間、毎日の生活の中で意識しながら、徹底的に反復するのだ。これは、八崎先生が平成14年度まで勤めていた公立小学校の時から行ってきたことだ。

 5月初め、子どもたちは、自分の考えを自分の言葉で話すだけでなく、相手の意見に耳を傾け、その中から新たな発見をする楽しさに気づき始めている。そこで、八崎先生は、国語の「インタビュー名人になろう」の時間を使い、これまで積み重ねてきた「話すここと」、「聞くこと」にさらに磨きをかけることにした。
  「自分の考えを自由に話せるクラス。そんな学級作りが授業の基本。」と八崎和美先生は考えている。

ひさびさの、わくわく授業ネタ。インタビューは、聞き手が集中して話を聞くのはもちろん、話すほうも相手に分かりやすく話す必要がある。分かりやすく説明する技術というのは、練習しないと見につかない。聞き手から話し手へのフィードバックは、説明する力を伸ばすのにはとても効果的だと思う。

でも、実は一番感心したのは子供同士でインタビューをする前に、「道を訪ねるのはインタビューかどうか?」という議論を、子供達がとてもロジカルに、かつ、健全に行っていたこと。あれができれば、もう「話すこと」「聞くこと」の基本姿勢は申し分ない。題材を変えていって、より深い議論を子供たちだけでさせることも可能だろう。

いわゆる「人間力」の基礎訓練としては、最高の授業だと思う。