ローマ人の物語 (10) ― ユリウス・カエサル ルビコン以前(下) 新潮文庫

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ガリア戦記後半。ヴェルチンジェトリックスとの対決が見せ場。でも、最も重要なのは言うまでもなくルビコン越え。

ガリア遠征を開始して以来、前線で軍を率いつつ領地の内政を行うと同時に、ローマの情勢も把握していたカエサルは、突出した存在になりすぎて、元老院から「元老院最終勧告」を受ける。カティリーナに対する元老院最終勧告に反対したカエサルが、今度はこれを受ける立場になり、ルビコンを越えて自らの信念を行動を持って示す。

予想に反してルビコンを越えてくるカエサルに対し、元老院側はポンペイウスをたよりに対抗。さてどうなる?というところで「ルビコン以後」へ続く。

ちなみに、またも自らの無知を白状すると、ドイツ語のカイザーの語源がカエサルだということを知りませんでした。言われてみればそのままなんだけどねぇ。